夜勤生活が食欲ホルモン(レプチン・グレリン)に与える影響

「夜勤の日はやたらとお腹が空く」
「甘いものが止まらない」

この現象は、意志が弱いからではありません。
実は、食欲ホルモンの乱れが大きく関係しています。

夜勤生活は体内時計を狂わせ、食欲をコントロールするホルモンである「レプチン」と「グレリン」のバランスを崩します。本記事では、その仕組みと具体的な対策をわかりやすく解説します。


レプチンとグレリンとは?

レプチン(満腹ホルモン)

レプチンは脂肪細胞から分泌されるホルモンで、
「もう十分食べた」という満腹信号を脳に送ります。

レプチンが正常に働けば、食べ過ぎを防ぎ、体重を一定に保つことができます。


グレリン(空腹ホルモン)

グレリンは胃から分泌されるホルモンで、
「お腹が空いた」という信号を脳に送ります。

血中のグレリン濃度が上昇すると、食欲が強まり、特に糖質や脂質を欲しやすくなります。


夜勤生活でホルモンバランスが崩れる理由

① 睡眠不足がレプチンを減らす

夜勤明けの昼間睡眠は浅くなりがちです。
睡眠時間が短いと、レプチンの分泌が減少します。

つまり、「満腹を感じにくい状態」になります。
食べても満足感が得られにくく、つい食べ過ぎてしまうのです。


② グレリンが増加する

睡眠不足や生活リズムの乱れは、グレリンの分泌を増やします。

その結果、

  • 夜中に強い空腹を感じる

  • 甘いものや炭水化物を欲する

  • 食欲が抑えられない

といった状態が起こります。

これは体がエネルギー不足だと誤認しているためです。


③ 体内時計の乱れが食欲リズムを狂わせる

本来、人間は昼に食欲が高まり、夜は自然と食欲が落ちるようにできています。

しかし夜勤では、夜に活動し、昼に眠るため、
食欲のピークがズレてしまいます。

その結果、深夜帯に強い食欲が発生しやすくなります。


なぜ夜勤中は甘いものが欲しくなるのか?

夜勤中にチョコや菓子パンを食べたくなるのは、
グレリンの増加に加え、血糖値の乱高下も関係しています。

眠気対策で糖質を摂る

血糖値が急上昇

急降下

さらに空腹感が増す

この悪循環が続くと、常に空腹感を感じる状態になります。


食欲ホルモンを整える具体的対策

夜勤生活でも、ホルモンバランスを整えることは可能です。


① 睡眠の質を最優先にする

  • 遮光カーテンを使う

  • 就寝前のスマホを控える

  • 寝る直前の食事を避ける

短時間でも深い睡眠を確保することが、レプチン分泌の回復につながります。


② タンパク質をしっかり摂る

タンパク質は満腹感を持続させる働きがあります。

夜勤中の食事では、

  • ゆで卵

  • サラダチキン

  • 豆腐

  • ギリシャヨーグルト

などを取り入れ、血糖値の急上昇を防ぎましょう。


③ 食事を分けて摂る

一度に大量に食べるのではなく、
少量を2〜3回に分けることで血糖値の安定と空腹感の抑制が期待できます。


④ 夜勤前の食事を充実させる

夜勤前に栄養バランスの良い食事を摂っておくと、
深夜の過度な空腹を防げます。

特に「タンパク質+食物繊維」を意識すると効果的です。


まとめ

夜勤生活では、

  • レプチン(満腹ホルモン)が減少

  • グレリン(空腹ホルモン)が増加

というホルモンバランスの乱れが起こりやすくなります。

その結果、
「食べても満足できない」「甘いものが止まらない」という状態になります。

しかし、
睡眠・食事内容・食べ方を整えれば、食欲はコントロール可能です。

夜勤だから食欲が暴走するのではなく、
ホルモンの仕組みを知らないことが原因です。

正しい知識を身につけ、太りにくい夜勤生活を目指しましょう。

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